めーる通信#35
夏の夕べの散歩道
宮津湾に面した山かげのちいさな畑に、
夕日を追って、
ひまわりがゆらりと咲いていました。
ひぐらし蝉が、カナカナカナ…と
夕暮れ時BGMを奏でていて、
郷愁をそそる情景でした。
高度成長期に入る前の日本の町なかには、
自給用の野菜をまかなう畑が点在していて、
きゅうりや茄子、あるいは、ひまわりなどが
植えられていました。
今は、そうした畑は駐車場に代わってしまい、
散歩の楽しみがなくなりました…
ひまわりと言えば、デ・シーカ監督の
1970年の名画「ひまわり」を思い出します。
私の世代には忘れられない戦争映画です。
タイトルバックは、視界いっぱいに広がる
ひまわり畑。主演女優のソフィアローレンの
情熱イメージを伝える画面であるにかかわらず、
流れるH・マンシーニの哀調味を帯びた音楽は、
悲しい結末を予感させます。
エンディングタイトルバックも同じひまわり畑。
われわれはそこがかって戦場で多くのイタリア
敗残兵が行き倒れ死んでいったことを知っている…
イタリアやフランスは、昔、いい映画がありました。
夏の夕べの散歩の話題でした。
