めーる通信No.34
2007.7.20
<バンコク便り>その2:
「チャイナタウンの活力」 をお届けします。
バンコクのチャイナタウンは、欧米のそれと異なり、
タイの経済のけん引役である華僑タイ人の拠点として
バンコクの街の中心であったところです。
すぐ北に、黄金の涅槃仏とタイ古式マッサージの
総本山であるワット・ポー寺院があり、その北に
王宮があります。
政治は王宮で、経済はチャイナタウンで、ということ
だったのでしょう。
欧米人が集まるオリエンタルホテルも近く、交易
ビジネスの拠点でもあったのでしょう。
今は、経済センターの面影はなく、むしろ、生活感覚
120%の街と言えるでしょう。
ある日、タイ人のお金持ちが連れて行ってくれたところが
このあたりで、先ず、入り組んだ町家にあるタイ式
マッサージ屋さん。その後は、ジャズレストラン。次いで、
ダンスホールでした。
こうした店は、ローカルの人たちが楽しむところです。
チャイナタウンは、こうした奥行きの深い街です。
もちろん、ツーリストでも、グルメや汗だくショッピングを
楽しみたい向きにはおもしろいところです。
****************************************************
チャイナタウンの活力
-バンコクから(その2)
****************************************************
7月最初の日曜日、久しぶりにチャイナタウンに出かけた。
雨季のタイは昼日中で歩くものではないが、前日、人と待ち合わせ
したところが、スカイトレインのアリという駅前の新しいショッピ
ングモールで、バンコクの変わりようが興味深く、さて、旧市街の
典型であるチャイナタウンはどうなってるだろう、という興味で
出かけた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
チャイナタウンは、通称ヤワラートという地域、バンコク西部、
チャオプラヤ川沿い東岸、王宮の南にある。かって水運による
物資輸送の時代のタイの物流拠点であり、経済センターであった。
タイの経済が拡大してゆく流れの中で取り残された街となったが、
なお、その活力は失われていない。
物を集め、作り、売る街。職住一体だから「食」も街の大きな
要素。近くの卸市場には、ありとあらゆる食材があふれている。
昼間は商いと労働の街だが、夜になると街全体が食卓になる。
歩道にはみだしたバーベキュー台と屋台が活躍する。週末の夜の
ヤワラートはヒートアップし、バンコクで一番活気のある街になる。
チャイナタウンはバンコクでも異色の街。潮州系華僑のカルチャー
が色濃い。オールド香港に近いか。
バンコクのシーロムやウィークエンドマーケットと違うのは、
ものづくりの街でもあることだ。装身具や食器などを作ってきた。
近くにある王宮からの注文仕事を引き受けた伝統ある職人街でも
ある。知人がパリで見つけたすばらしいナイフとフォークの
産地を探したところ、ヤワラットにたどり着いたそうだ。
<表通り>
メインストリートは、「金行」と「薬行」の看板が目に付く。
金行は、金を商う店で、23Kの金と金加工装身具の売り買いが
行われる。薬行は、漢方薬の店。
★金行 ショーケースをはさんでやり取りしている。どこか
日本と違う、なんだろう?としばらく観ていた。
店員の接客態度が違う。日本のように世辞や追従笑いがなく、
押さえた応対。「金の売買相場はこのとおり、売るも買うも
あなたのリスクです」ということだろう。
華僑は政府や通貨を信用しない。さらに10年前の通貨危機の折り、
痛い目にあった。やはり、資産は金で持つに限る。そういう経験に
裏付けられた哲学がある。
金行は、華僑のひとたちの資産運用に預かる、そういう役割を
担っているのだろう。冷徹なビジネスの世界を感じる。
★薬行 こちらは接客対応が暖かい。薬行は中国系タイ人に
とってホームドクターの役割を果たしているからだろう。
私にも、筆談で漢字やら絵を使って、説明しようとしてくれる。
<裏通り>
ヤワラートの通りをはずれ、狭い路地に入り込んだ。そこは、
間口1間半の店が軒を連ねている。アクセサリーや小物雑貨の
卸や小売の店が集まっている。ここは1円2円の利を稼ぐ世界。
★部品屋 仕入れた部品が袋詰のまま、ところ狭しと積み上げ
られている。お守りをつなぐ紐を求めてみた。100個で50バーツ
(150円弱)、こんな商いをしている。
★アクセサリー屋 奥の床に座り込んで、部品をつなぎ合わせ
アクセサリーを作っている。下請け仕事だろうか。暑くて
蒸し暑い1間半の店で、黙々と仕事を続ける。多分、家族で
やっているのだろう。
店舗でなくアーケードの通路を使ってそんな手仕事をしている
店で、一瞬、歓声があがった。数字を書き込んだメモを持って
いる。どうやらナンバーくじの当選番号の発表があったようだ。
少しずつ蓄え、時には幸運に恵まれ、やがて、狭い裏店から
表通りに出て、金文字の看板を掲げることを夢見ているのだろう。
現在のタイの経済を仕切るのは華人系タイ人だが、彼らは、外資依存、
利権ビジネスに毒されている。倦まず休まず、こつこつと稼ぐ華僑
本来のヤワラートのカルチャーは、そしてものづくり系の伝統は
引き継がれていないようだ。
木村隆之
~~~丹後半島が国定公園に指定されます
宮津応援サイトをご覧ください。
⇒http://miyazu-clb.wablog.com/
⇒http://blog.goo.ne.jp/miyazu_harbor
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シーデザイン株式会社
〒600-8411 京都市下京区四条烏丸下ル
cocon烏丸4Fシティラボ
Tel 075-353-8000
Fax 075-353-8077
e-mail tkim@c-design.jp
http://www.c-design.jp
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C-design : for community & corporate innovation
<バンコク便り>その2:
「チャイナタウンの活力」 をお届けします。
バンコクのチャイナタウンは、欧米のそれと異なり、
タイの経済のけん引役である華僑タイ人の拠点として
バンコクの街の中心であったところです。
すぐ北に、黄金の涅槃仏とタイ古式マッサージの
総本山であるワット・ポー寺院があり、その北に
王宮があります。
政治は王宮で、経済はチャイナタウンで、ということ
だったのでしょう。
欧米人が集まるオリエンタルホテルも近く、交易
ビジネスの拠点でもあったのでしょう。
今は、経済センターの面影はなく、むしろ、生活感覚
120%の街と言えるでしょう。
ある日、タイ人のお金持ちが連れて行ってくれたところが
このあたりで、先ず、入り組んだ町家にあるタイ式
マッサージ屋さん。その後は、ジャズレストラン。次いで、
ダンスホールでした。
こうした店は、ローカルの人たちが楽しむところです。
チャイナタウンは、こうした奥行きの深い街です。
もちろん、ツーリストでも、グルメや汗だくショッピングを
楽しみたい向きにはおもしろいところです。
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チャイナタウンの活力
-バンコクから(その2)
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7月最初の日曜日、久しぶりにチャイナタウンに出かけた。
雨季のタイは昼日中で歩くものではないが、前日、人と待ち合わせ
したところが、スカイトレインのアリという駅前の新しいショッピ
ングモールで、バンコクの変わりようが興味深く、さて、旧市街の
典型であるチャイナタウンはどうなってるだろう、という興味で
出かけた。
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チャイナタウンは、通称ヤワラートという地域、バンコク西部、
チャオプラヤ川沿い東岸、王宮の南にある。かって水運による
物資輸送の時代のタイの物流拠点であり、経済センターであった。
タイの経済が拡大してゆく流れの中で取り残された街となったが、
なお、その活力は失われていない。
物を集め、作り、売る街。職住一体だから「食」も街の大きな
要素。近くの卸市場には、ありとあらゆる食材があふれている。
昼間は商いと労働の街だが、夜になると街全体が食卓になる。
歩道にはみだしたバーベキュー台と屋台が活躍する。週末の夜の
ヤワラートはヒートアップし、バンコクで一番活気のある街になる。
チャイナタウンはバンコクでも異色の街。潮州系華僑のカルチャー
が色濃い。オールド香港に近いか。
バンコクのシーロムやウィークエンドマーケットと違うのは、
ものづくりの街でもあることだ。装身具や食器などを作ってきた。
近くにある王宮からの注文仕事を引き受けた伝統ある職人街でも
ある。知人がパリで見つけたすばらしいナイフとフォークの
産地を探したところ、ヤワラットにたどり着いたそうだ。
<表通り>
メインストリートは、「金行」と「薬行」の看板が目に付く。
金行は、金を商う店で、23Kの金と金加工装身具の売り買いが
行われる。薬行は、漢方薬の店。
★金行 ショーケースをはさんでやり取りしている。どこか
日本と違う、なんだろう?としばらく観ていた。
店員の接客態度が違う。日本のように世辞や追従笑いがなく、
押さえた応対。「金の売買相場はこのとおり、売るも買うも
あなたのリスクです」ということだろう。
華僑は政府や通貨を信用しない。さらに10年前の通貨危機の折り、
痛い目にあった。やはり、資産は金で持つに限る。そういう経験に
裏付けられた哲学がある。
金行は、華僑のひとたちの資産運用に預かる、そういう役割を
担っているのだろう。冷徹なビジネスの世界を感じる。
★薬行 こちらは接客対応が暖かい。薬行は中国系タイ人に
とってホームドクターの役割を果たしているからだろう。
私にも、筆談で漢字やら絵を使って、説明しようとしてくれる。
<裏通り>
ヤワラートの通りをはずれ、狭い路地に入り込んだ。そこは、
間口1間半の店が軒を連ねている。アクセサリーや小物雑貨の
卸や小売の店が集まっている。ここは1円2円の利を稼ぐ世界。
★部品屋 仕入れた部品が袋詰のまま、ところ狭しと積み上げ
られている。お守りをつなぐ紐を求めてみた。100個で50バーツ
(150円弱)、こんな商いをしている。
★アクセサリー屋 奥の床に座り込んで、部品をつなぎ合わせ
アクセサリーを作っている。下請け仕事だろうか。暑くて
蒸し暑い1間半の店で、黙々と仕事を続ける。多分、家族で
やっているのだろう。
店舗でなくアーケードの通路を使ってそんな手仕事をしている
店で、一瞬、歓声があがった。数字を書き込んだメモを持って
いる。どうやらナンバーくじの当選番号の発表があったようだ。
少しずつ蓄え、時には幸運に恵まれ、やがて、狭い裏店から
表通りに出て、金文字の看板を掲げることを夢見ているのだろう。
現在のタイの経済を仕切るのは華人系タイ人だが、彼らは、外資依存、
利権ビジネスに毒されている。倦まず休まず、こつこつと稼ぐ華僑
本来のヤワラートのカルチャーは、そしてものづくり系の伝統は
引き継がれていないようだ。
木村隆之
~~~丹後半島が国定公園に指定されます
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