C-design

No.22

[No.22 2005/12]
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C-design 通信
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    渋滞する師走の市内の移動は自転車に限ると、久しぶりに
    自転車で京都の街を走ってみました。
  
    自転車は、歩道を走れば歩く人から迷惑がられ、車道を
    走れば車運転者から嫌がられ、行く先で駐輪しようとすると
    その場所がなく、自転車は街には歓迎されない乗り物なの
    でしょうか。
    歓迎されず、危険もありますが、自転車の小回りの良さは
    思わぬ発見をさせてくれ、街歩きとはまた違った楽しさが
    あります。

    今年、事務所を都心部に引っ越しそこで動いてみて、街は、
    さまざまの暮らし、ひとの動きが重なり合い共存するコミュ
    ニティであることが体感できました。
    京都で四条烏丸はビジネスセンターですが、ここのセンター
    公園の昼間は、ベビーカーや幼児と一緒の母子を多く見かけ
    ます。住宅マンションが増えているのです。
    この子らが自分で行動するようになったとき、例えば前回や
    今回このメール通信で取り上げた路地や自転車通路ですが、
    これでいいのだろうか、と考えてしまいます。
    
    地域の活性化を論じるとき、どうして集客するか、ということ
    だけでなく、コミュニティの視点を忘れてはならない。駐車施設
    を増やすだけでなく、ベビーカーや自転車で走る子供を考える、
    ということです。
    
    このメモは、タイの首都のバンコクで書いています。
    よその国のことを悪く言いたくないですが、ここの道路
    管理者の関心は100%自動車通行。歩道は余分のことのよう
    です。足元の凸凹、段差を気にして歩くと、上から垂れ
    下がったケーブルに首を吊られかねない。
     (聞いた話ですが、バンコクのガバナーが歩いていて、突然
    姿を消した。御付があわてて探したらマンホールに落ちていた!
    彼が何に気をとられていたか、これは別のジョークがあるのですが、
    それはそれとして、あり得ない話ではない。)

    日本の道路管理者は、損害賠償訴訟を恐れてというわけで
    なく、車と人の折り合いをつけようと、きめこまかい工夫を
    するようになっています。バンコクとの対比で言えば、これが
    日本の良さでしょう。
    今回の自転車タウンウォッチングでの発見の一つがそれで、
    添付メモに記しました。
    わたしたちは、こうしたことにもっと注目し、声に出して
    褒め称えましょう!
   
              木村 隆之

  2005/12 C-design通信 添付メモ

  1.自転車で街を走る!
  <歩道を走る>
  歩道を走るのは難しい。広い道路は歩道が車道から分離され、安心
  して走れる。しかし、歩行者優先だから、こちらは人の間を縫って、
  そろそろと、頻繁に片足つきながら、走る。これが疲れる。

  歩道には妨害物が多い。自転車がとめてあったり、店の看板が
  置いてあったり、狭いところでは電柱が半分を占めている。
  街路樹が妨害物になる。すれちがい走行はむつかしく、慣れぬ方が
  譲ることになる。

  ★怒り:有名ファーストフッド店とカフェショップの前の歩道が駐輪自転車
  の山で、やっとひと一人通れるだけ。歩道を離れ、車道を歩かなければ
  ならなかった。自転車利用者のマナーの悪さと、そういう迷惑な状況を
  放置する店の無責任。
  ★感動: 歩道の段差がなくなっている! 以前は、道路と交差するところは
  段差があり自転車で歩道を走る折の障害であったが、車椅子などへの配慮
  からか、段差はほとんどなくなっている。これは感動!
  道路管理者の目線が変わってきている。

 <車道を走る>
  京都の街中は歩道のない道が多い。路側帯を1本または2本の
  白線で仕切り、人と自転車の通行帯を確保している。
  ところが道幅が狭く、この線がほとんど役に立っていない。
  二本の実線内は、車の走行、駐停車はできないが、ここに駐車 
  している!
  ⇒お勧め:車道通行で比較的安心なのは、一方通行の逆走。
  これだと危険回避ができる。後ろから警笛を鳴らされ
  びっくりすることもない。
  京都都心部の碁盤の目道路は一方通行が多く、これを利用
  すると道に迷うこともない。

  ★怒り:自転車の目で見ると、諸悪の根源は自動車。自動車
  専用道路でないのに、我がもの顔に警笛を鳴らして走る、
  路側帯に駐・停車する。

  ★感動:都心商業地域では、車による荷物の搬出入が欠かせない。
  道はコミュニティの通路なのだから、人と車と折り合いをつけなければ
  ならない。そういう道があった;
   車道を少し狭く中に取り、左右に色を変えたインタロッキン舗装を
   施された路側帯があたかも歩道のようになっていて、車はここを
   心理的に通りにくく、荷物の搬入出のための停車は違反ではなく、
   反対側にも路側帯が取ってあるから、歩行者妨害にも抵抗感は
   少ない。
   道路管理者はこんな工夫もしているのでした!
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2.つぐみ・はや・あゆ
  前々回、「雀のお宿である街路樹の剪定を止めて」ということを
  書いたところ、京都通信社の井田さんから、あれは「つぐみ」
  ではないか、との指摘がありました。
  つぐみは、すずめ科の渡り鳥で、秋になるとシベリヤから飛来する
  ようです。体調20~30センチの、やや大型の鳥です。
  過日夕方、剪定された件の街路樹を見ていると、その空のかなり
  高いところを大きな群れが三つ飛び回り、やがて、一つに合流
  するのが見られました。
  大きさからすると、あれはきっとつぐみで、街路樹の仮の宿を
  離れ、どこかの野に長期滞在先を得たのでしょう。
  ということで、井田さんのご指摘が正しいと思います。

  鴨川に、今年もゆりかもめが渡って来て、白鷺やごいさぎと
  群れているので、川面を観たら、きらっ、きらっと川魚が群れ
  泳いでいました。 多分、ハヤでしょう。鳥の餌になっても
  なお群れ泳いでいる。都心にこんな豊かな自然がよみがえって
  いる。

  先日TVで報じていましたが、東京の荒川に鮎が戻っている
  ようで、 河川管理の技術者が、遡上する鮎が川の堰を越える
  ことができるようにと、「魚の道」をつくってやっていました。
  河川管理と自然との折り合いを図っている。
  上流では、川魚の漁師が、鮎が産卵しやすいように、石の垢取り
  をしてやっていました。
  
  環境意識の高まりに伴って、確実に川が、そして自然が蘇っている。
  家庭で洗剤の使用を控えたり、川の堰は造るが同時に魚の道を
  確保したり、自然との折り合いを図るようになってきた。
  もしかすると、蘇ってきた自然を尊び、それにあわせてひとの暮らし
  ぶりも変える、そういう時代に入ろうとしているのかもしれません。
  川魚漁で再び暮らしてゆけるようになった、とは良いニュースでした。

 3.「LOHAS宮津」研究会
  先にこのメール通信でご紹介したとおり、宮津は豊かな山と海の資源
  に恵まれ、それを活かした酢やワインといった商品づくりが始まって
  います。その宮津が、心身ともにゆったりとした健康な生活のしかたを
  「LOHAS宮津-健康生活支援メニュー」として世の中に紹介してゆこう、
  と取り組みを始めました。
  京都府は、これを新しい健康支援ビジネスとして支援しようと研究助成金を
  交付することに決めました。
  これは、当社シーデザインのミッションである「コミュニティデザイン」の
  仕事でもあり、研究会のメンバーとして参画しサポートしてゆくことにしています。
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  木村隆之
  シーデザイン株式会社
  http://www.c-design.jp
  info@c-design.jp

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