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No.16

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【No.16】2005/02/07
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                       ◆    C-design 通信    ◆

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          ・・・シンガポールの街から・・・

                木村隆之


  1.中国正月
   今年は2月9日が春節。中国系国民が75%を占めるシンガポールは、
   すっかり正月ムード。中華街は、正月準備の買物客で賑わっている。
   いろいろのものを売っている。人だかりは何だろ、と覗くと、毛筆で
   福とか吉とか目出度い漢字を書き、彩色飾りを施し売っている。
   家を売ってるのにはびっくり。1戸建て住宅の模型が置いてあって
   "only $38,000"と表示してある。庶民の夢か。

   中華街のお寺に入ってみる。中央のお堂には金の真新しい仏像が2体
   座していまして、録音の読経が流れる。お堂の周りには、玉でできた
   十二支ごとの守り本尊の仏像があって、人々は自分の干支の台を登り
   仏像に水をかけ、手を合わせお賽銭をあげる。黄金といい玉といい、
   現世的、蓄財のご本尊という感じだ。

  2.町屋保存 
   賑わう中華街を東に抜け、安祥路(Ang Siang Rd)をとって、町屋を
   左右に見ながらゆるやかな坂を登ると、丘の上に小さな公園があり、
   謝安祥とい人う記念碑が建っている。19世紀後半、中国の福建から
   やってきた青年が、やがて財を成してこのあたり一帯の土地を取得し
   開発したらしい。老朽化した町屋はよく保存され、補修、改造され、
   ヨーロッパ的ないい街になっている。デザイン系のオフィスや店舗が
   あり、Club Streetという通りのバーやレストランは、無国籍の
   オーキッド通りとは違う雰囲気がある。最近、町屋を改造したデザイ
   ナーズホテルもできた。

  3.中国語と英語
   タイからシンガポールに入ると、ほっとする。店に入ってもタクシー
   に乗っても応対は全て英語。意が通じる。中華街でも同じ。ただ、
   内々の会話は違う。屋台で食事しながら中国語でぺちゃくちゃやって
   いる。中国正月は中国人のお祭りだ。客寄せの口上は中国語。買出し
   客に英語の必要はないだろうし、第一気合が入らないだろう。
   こうしてコミュニティ言語として活きつづける中国語が、国際言語に
   なってきた今、シンガポールの強みになってくると思う。

  4.kindness movement/gracious society
   シンガポール政府の情報通信省は、Information Communication に
   Artがつく。審議官曰く、「今や政策課題通信技術・インフラではなく、
   コンテンツだ。シンガポールをアートシティ、デザインシティにする。
   2年後にアートスクールを開校する。」と。既に同省の建物の1階には
   アートギャラリーを開いている。国の競争力を国民の創造性に求める、
   という政策で、一歩先を行っている。

   さらに驚いたのは、同省のkindness movement。国民が住んでいたい
   と思う社会:gracious society をつくることをミッションに、
   Kindness Movement Councilを設置し政策を実施に移している。
   クリーンな街とするだけでなく、ハートのある街にする、ということ
   だろうか。統制アレルギーでシンガポール嫌いの人にはまた一つ
   理由が増えたか。


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   タクシー待ちの長い行列。ほとんどの人が携帯を耳に当てている。
   が、無言。最初は何をしているのだろう、といぶかったが、
   やがてわかった。来るタクシーはみな"call on taxi"の表示が。
   電話していた人が行列から抜け乗車してゆく。みなタクシーを呼ぶ
   電話をしていたのだ。皆がいっせいに電話するからなかなかつながら
   ない。でもじっと辛抱強くつながるのを待っているのだ。

   ⇒タクシーに乗るには携帯が要る!?
    呼び出し番号:6255-1111


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