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一年の好景

一年の好景
めーる通信#50号
一年の好景

 11世紀の中国の詩人-蘇東坡が初冬の風景を次のように描いている:
  「ハスも菊も立ち枯れ寂しい季節だが、他方では、ゆずやみかんが
   黄や緑に輝いている。 一年の好景じゃないか」。

   「劉景文に贈る 蘇東坡

   荷(ハス)尽きて 已に雨をささぐる蓋(かさ)無く
   菊残(そこな)われて 猶霜におごる枝有り
   一年の好景 君 須らく記すべし
   正に是れ 橙(ゆず)は黄に 橘は緑なる時   」

 詩の解釈は別にして、これは日本でもこの時季、身近な風景で、
 確かに、ゆずがたわわに黄色の実をつけ、緑も濃い。
 
 ただ、日本の初冬は晩秋と重なり、ゆっくりと移ろいゆく様が
 目にわかる。
 京都の紅葉の名所、東山や嵐山の混雑を避け、北山の府立植物園を
 歩く。 立ち枯れのハスの脇に紅葉が目にも彩な錦を織りなし、
 足元にはムラサキシキブがかわいい実を残していて、晩秋の
 名残が随所にみられる。

 日本の初冬は美しい。

 京都府立植物園 こちら⇒
  園芸職人さんや府立大農学部の学生さんが親切に教えてくれます。
  入場料200円(60才以上シニアは無料)
  庭しごと好きのひとにお薦め。

  木村隆之

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