メール通信#37号
メール通信#37
2007.12.17
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旨いものをつくる ************
★丹後の地酒
思い立って昨日、宮津の由良の造り酒屋「ハクレイ酒造」
を訪ねました。
ハクレイのカップ酒「魚魚(トト)あわせ甘鯛」が、
日本酒チャンピオンズカップのデザイン賞を取ったのです。
創業1832年の伝統を育みながら、ネット販売事業者とも
連携する、あるいは、パッケージに斬新なアイデアを
導入する、そうした経営を行うのは、十一代目当主、
昭和39年生まれの社長ー中西哲也さんです。
「ハクレイの酒は本物や。」京都の「江戸川」のご主人の言です。
中西さんをはじめ、酢づくりの飯尾さん、天橋立ワインの山崎さん、
宮津のみなさんはみんな、本物にこだわります。
丹後の自然の恵みを活かし、時間をかけ、ゆっくりと良いものを
つくりあげています。
★揚州の蟹まんじゅう
過日、野村昌宏さんがやってきて、ヨウシュウの蟹まんじゅうを
食いにゆきませんか、と言う。
「ヨウシュウ?」
「揚子江の揚州。」
「それはグルメなお話しで。」
「小林秀雄のエッセーに揚州のまんじゅうを食いに行く話しが
あります。読むと行きたくなります。」
野村さんが送ってきてくれたそのエッセーによると、揚州の饅頭は
皮がちがう。揚帝の頃からのイースト菌が万世一系、純潔を保って、
厨房に活きているのだそうだ。
小林秀雄は、当時、上海に来ていた河上徹太郎と一緒に丸一日かけ
揚州に行き、夜が明けるのを待って、件の饅頭屋を訪ねた。
まんじゅうを蒸す湯気と人いきれのなかで、まんじゅうの熱い
おつゆをこぼさぬようぱくつく。自慢の薄皮と中身の熱い蟹の卵の
おつゆの加減がなんともいえぬ美味、なのだそうだ。
知り合いの割烹の亭主にこの話を紹介し、やってみてくれないか、と
卵がおいしい宮津のコッペかにを届けて頼んだ。
「ショーロンポウ仕立てが良いが、皮が難しいなあ。」
その後音沙汰がない。コッペの漁期はまもなく終わる。まあ果報は
寝て待てか。来年の楽しみしておこう。
野村さんとの揚州行きも、楽しみ。人生やることは沢山ある。
平成19年師走
木村隆之
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