メール通信#36号
C-design
メール通信#36
2007.12
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都市の盛衰 <バンコク便り>その3 ************************************************************
先週のバンコク。
日中の気温は33度、日差しは日本だと真夏。それでもタイ人には
今は冬、乾季で、年中でいちばんしのぎやすい季節。
市内はいつものように外国からのTシャツ姿の旅行者でにぎわって
いた。耳慣れない非英語。ヨーロッパの国か。北欧からの避寒客が
増えていると聞く。強い通貨ユーロの効果だろう。
タイの通貨バーツは、1バーツ4円近くにあがっていて、3円時代
を知る者には、ずいぶん割高な感じがする。
欧米系のホテルは東京と変わらなくなっている。価格に敏感な
米国人旅行者は、タイを避け、ベトナムや ラオスに向かうだろう。
パッポンの屋台で売る商品は、日本の百円ショップのほうが安い。
100円で買えるサングラスが駆け引きしても200バーツ、700円!
これだけ高くなると、バンコク観光客向け名物パッポンの屋台に
明日はないだろう。
ウィークエンドマーケットやナイトバザールもそんな価格帯だが、
事情が少し異なる。ここは、旅行者も多いが、地方の小売商、周辺国、
アフリカからの買い付けといったバイヤーが、ロットが小さくても
買えるのでやってくる。国際的卸市場として固定客があるようだ。
(国際商業都市への変容)
バンコクは、都市交通の整備が進み、高層ビルが林立し、現代都市に
変わろうとしている。
巨大ショッピングモール「パラゴン」に次いで、この年末「セントラル
ワールド」がオープンした。(写真)
いずれも欧米ブランドショップとシアターコンプレックスを備えている。
夕方のフッドコートは、外食するタイ人であふれている。
映画館は最新ハリウッド映画を観る若いカップルが集まる。
ブランドショップは、周辺国の富裕層を狙う。新商品であれば
価格を問わない、そういう客らしい。
先月、友人とその友人を待ち合わせた。ひとりが遅れてきた。
「シンガポールの客からフェラーリの買付けが入った。即決、
現金決済。この鞄に入っている。これが一番安全。」
銀行取引には乗せないのだろう。うかがい知れない華僑ネットワーク。
タイは国家財政と王室財政と華僑国際ネットと三つのシステムで動いて
いる。これを実感させられた。
「インドシナ新経済圏」
消費性向の高い都市の中所得層が増え、アジア都市間での往来が
増え続けている。
華僑系タイ人が仕切るバンコクが国際商業都市への道を歩むのは
必然のように思える。しかし、商都バンコクに長期的繁栄があるか
というと、疑問に思う。
エコノミスト11/20号特集「インドシナ新経済圏」は興味深い。
1年前「第2メコン国際橋」が完成し、インドシナ半島1,500キロを
横断する「東西回廊」が登場した。数年後には、中国雲南省とバンコク
を結ぶ南北回廊2,000キロも完成する。タイの工場生産拠点は東部に
あるし、やがて工業生産国ベトナムが登場してくる。大消費市場となる
中国へのアクセスはベトナムのダナン径由海運と南北回廊による陸運
となる。
物流という点からみると、実物経済活動は明らかに北部にシフトして
ゆく。
こうした背景で、北部に経済・金融主要機能が移転することになる
かもしれない。バンコクは、その流れから取り残され、しかも、
都市化によって、これまで人を惹きつけてきた王宮文化と現代の混沌
を併せ持つ都市の魅力を失い、衰亡の道を歩むことになるのではないか。
木村隆之
★★★「宮津ファンクラブ」という応援活動を行っています。
ブログページをご覧いただき、ぜひ、応援ください。
宮津に関わる思い出、印象、助言などをお知らせください。
そしてなによりも、宮津をお訪ねください。
http://miyazu-clb.wablog.com/
★★★
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シーデザイン株式会社
C-design : for community & corporate innovation
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先週のバンコク。
日中の気温は33度、日差しは日本だと真夏。それでもタイ人には
今は冬、乾季で、年中でいちばんしのぎやすい季節。
市内はいつものように外国からのTシャツ姿の旅行者でにぎわって
いた。耳慣れない非英語。ヨーロッパの国か。北欧からの避寒客が
増えていると聞く。強い通貨ユーロの効果だろう。
タイの通貨バーツは、1バーツ4円近くにあがっていて、3円時代
を知る者には、ずいぶん割高な感じがする。
欧米系のホテルは東京と変わらなくなっている。価格に敏感な
米国人旅行者は、タイを避け、ベトナムや ラオスに向かうだろう。
パッポンの屋台で売る商品は、日本の百円ショップのほうが安い。
100円で買えるサングラスが駆け引きしても200バーツ、700円!
これだけ高くなると、バンコク観光客向け名物パッポンの屋台に
明日はないだろう。
ウィークエンドマーケットやナイトバザールもそんな価格帯だが、
事情が少し異なる。ここは、旅行者も多いが、地方の小売商、周辺国、
アフリカからの買い付けといったバイヤーが、ロットが小さくても
買えるのでやってくる。国際的卸市場として固定客があるようだ。
(国際商業都市への変容)
バンコクは、都市交通の整備が進み、高層ビルが林立し、現代都市に
変わろうとしている。
巨大ショッピングモール「パラゴン」に次いで、この年末「セントラル
ワールド」がオープンした。(写真)
いずれも欧米ブランドショップとシアターコンプレックスを備えている。
夕方のフッドコートは、外食するタイ人であふれている。
映画館は最新ハリウッド映画を観る若いカップルが集まる。
ブランドショップは、周辺国の富裕層を狙う。新商品であれば
価格を問わない、そういう客らしい。
先月、友人とその友人を待ち合わせた。ひとりが遅れてきた。
「シンガポールの客からフェラーリの買付けが入った。即決、
現金決済。この鞄に入っている。これが一番安全。」
銀行取引には乗せないのだろう。うかがい知れない華僑ネットワーク。
タイは国家財政と王室財政と華僑国際ネットと三つのシステムで動いて
いる。これを実感させられた。
「インドシナ新経済圏」
消費性向の高い都市の中所得層が増え、アジア都市間での往来が
増え続けている。
華僑系タイ人が仕切るバンコクが国際商業都市への道を歩むのは
必然のように思える。しかし、商都バンコクに長期的繁栄があるか
というと、疑問に思う。
エコノミスト11/20号特集「インドシナ新経済圏」は興味深い。
1年前「第2メコン国際橋」が完成し、インドシナ半島1,500キロを
横断する「東西回廊」が登場した。数年後には、中国雲南省とバンコク
を結ぶ南北回廊2,000キロも完成する。タイの工場生産拠点は東部に
あるし、やがて工業生産国ベトナムが登場してくる。大消費市場となる
中国へのアクセスはベトナムのダナン径由海運と南北回廊による陸運
となる。
物流という点からみると、実物経済活動は明らかに北部にシフトして
ゆく。
こうした背景で、北部に経済・金融主要機能が移転することになる
かもしれない。バンコクは、その流れから取り残され、しかも、
都市化によって、これまで人を惹きつけてきた王宮文化と現代の混沌
を併せ持つ都市の魅力を失い、衰亡の道を歩むことになるのではないか。
木村隆之
★★★「宮津ファンクラブ」という応援活動を行っています。
ブログページをご覧いただき、ぜひ、応援ください。
宮津に関わる思い出、印象、助言などをお知らせください。
そしてなによりも、宮津をお訪ねください。
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